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薬を通して、医療のあり方、人間存在の本質に迫る。
医薬の根底にある思想を探して、世界各地を訪ね歩いた記録。あまり紹介されていない貴重な史料・エピソードが数多く収められています。
【仕 様】
A5判 DVDブック(ボックスケース付き)
[DVD:59分/日本語/NTSC]
[冊子:84頁/オールカラー]
薬の本質を問う。
化学物質の薬効成分の追求を超えて、我々自身の生き方を問い、人間の存在を問う。
薬の心とは何か。
それは、薬を求める心だけではなく、薬を作る心、薬を供する心を含めてのことだろう。
宗教は、死に対する解決と人生の過ごし方を学ばせ、
哲学は、存在に対する認識の在り方を学ばせる。
しかし、それらはすべて一緒のことなのだ。
そして、医学は、人間存在の科学であり、
人間の存在に深く関わらなければ展開することのできない科学である。
■本の内容
●映画『薬』について 株式会社アイカム会長 武田純一郎
●企画のことば 株式会社スズケン取締役社長 別所芳樹
●監修のことば 東京大学名誉教授/元日本医学会会長 熊谷洋
●制作のことば 株式会社シネ・サイエンス 郡司良
●シナリオ『薬』
1章 生命と生命の出会い 病と薬
2章 治す薬、癒す薬
3章 古代の生命観 医療と宗教
4章 病者の願い 苦痛を分かち合うもの
5章 環境の健康なくして、ヒトの健康はない
6章 医療倫理薬の心は人間を知る願いの中に
7章 薬 ミクロコスモスとマクロコスモスの狭間に
●協力クレジット
●製作スタッフ
●制作ノート
・ガスコーニュの二人の頑固者
・入るも難く、出るも難し
・ピポクラテスの約束
・生き物たちの夜明け
企画のことば より(抜粋)
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映画「薬」がとりあげましたテーマは「科学の思想史を底流として、変わることのない薬本来の相(すがた)を知り、薬の心というべきものを明らかにする」ということでした。テーマは、壮大で、容易に処方箋の出る問題ではありませんが、人類が「健康に生きる」ためには薬はどうあるべきかを考える上に、映画が少しでもお役に立てることができるなら、これほど嬉しいことはありません。
監修のことば より(抜粋)
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薬が古今東西を通じ医療とともにあったことは論を俟ちませんが、この映画はただに薬の本質のみならず医療の本質、人間存在の本質に思いを致すことを迫るものとなっております。
制作のことば より(抜粋)
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この激変する現代医療にあってこそ、医薬のもつ真の意味「薬の心」を探ることが必要であると考えました。この映画「薬と人間」シリーズが企画された意義はそこにありました。
映画「薬」は薬の心をどういう方向で明らかにしようとしたか。端的にいえば二つ、一つは科学、一つは祈り=愛、すなわち「科学に愛の心を」が企画者の意図するところでした。
この映画が医療関係者だけでなく、すべての見る人に、薬について、医療について、また生命について、あらためて考えるきっかけになっていただければ幸いに思います。
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